先日、スターダンサーズ・バレエ団のバレエ『シンデレラ』を観劇しました!
初めてのバレエ観劇でした!(映像では何度か観たことがありましたが、プロのバレエ団のバレエを観たことがありませんでした。執筆者は小学生の時にバレエを習ったことはありますが、バレエの舞台を劇場で観たことがありませんでした。)
客層に子連れが多くてバレエ初観劇の人が多いからか、本編が始まる前にバレエの基本情報の説明と本公演の『シンデレラ』の設定の説明があってわかりやすかったです。
ちなみに日生劇場ファミリーフェスティヴァル2024については、執筆者は『ムーミン谷の夏まつり』の観劇の感想も書いています。ぜひこちらの投稿もご覧ください!
目次
本編前の説明
バレエは、手の動き(マイム)で感情を表現する
バレエは台詞の代わりに手の動き(マイム)で感情を表現しているのだそうです。
バレエ団の関係者と思われる方が「私」、「あなた」、「好き・愛している」、「踊る」のマイムを実践していました。
各マイムの意味は以下の通りだそうです。
マイムの意味 | マイム |
---|---|
「私」 | 片手で自分を示すポーズ(指を揃える) |
「あなた」 | 片手で相手を示すポーズ(指を揃える) |
「好き・愛している」 | 胸元に片手を置いてその上からさらに別の片手を重ねて置くポーズ(絵画や彫像でよく見るようなポーズ。バレエで女性がよくやっているイメージ。) |
「踊る」 | 頭上に上げた両手をキラキラ〜とするように手首を回すポーズ(ミュージカル『ウィキッド』のダンスパーティーの手の動きに似ている。グリンダがエルファバと踊る時のポーズそっくり。) |
スターダンサーズ・バレエ団『シンデレラ』の設定
スターダンサーズ・バレエ団のバレエ『シンデレラ』だと、シンデレラの父親が出てくるそうです。仕事に明け暮れ家庭を顧みない父親の設定だということで先に説明していました。(ディズニーのイメージが強い分、先に説明したのでしょう。)
説明があった分、上演中に混乱しなくてわかりやすかったです。
本編の感想
時系列順に沿って、物語の流れとともに執筆者の感想を時折挟むスタイルで書いていきます(笑)
1幕 シンデレラが舞踏会に行くまで
とある街。舞踏会の開催が街人に知らされ、湧く街人。
場面変わって、ボロ服を着て箒で床を掃くシンデレラ。継母と継姉2人はシンデレラに雑用を振りながら、今夜お城で開催される舞踏会に思いを寄せます。
スーツ姿のシンデレラの姿は、継母と娘たちそっちのけで、部下と仕事の話をして頭を悩ませています。
そんな中、シンデレラ宅に老婆がやってきます。どうやら貧しく、食べ物を満足に食べていなさそう。継母と継姉に邪魔されながらもパンを老婆に渡すシンデレラ。帰っていく老婆を見送ると、洋服屋さんが現れ、4着のドレスをシンデレラ宅へ持ってきます。
紫色のドレスは継母、黄色のドレスは継姉の1人、ドレスは継姉のもう1人、薄ピンクのドレスはシンデレラへ。薄ピンクのドレスを着たシンデレラを妬んだ継母と継姉2人。継母は継姉にシンデレラのドレスを傷つけるように指示します。
継姉がシンデレラのドレスに付いているピンクの布地を剥がしていって、くるくる回ってシンデレラはスリップ姿に。(ここの場面凄かったです!)
ショックを受けるシンデレラ。
パンを与えた先ほどの老婆がシンデレラ宅へやってきます。すると、老婆が仙女に変身!
(まるで『美女と野獣』の逆バージョンみたいですよね。)
仙女は小さなネズミ(セット)を大きなネズミ(衣装を着た着ぐるみ)に変身させ、さらに人間に変身させます。そして、シンデレラを白地のキラキラしたチュチュ、シルバーの冠姿に変身させます。
肝心のシンデレラのガラスの靴の場面はバレエではどうやって表現するんだろうとわくわくしたんですが、シンデレラが履いているトゥシューズにキラキラしたシルバーの布地?を被せていました。
シンデレラがベールをマントにして馬車に乗って1幕は終了でした。
すごく綺麗でした!
2幕 シンデレラは白地のチュチュとシルバーの王冠姿からボロ服姿へ
舞踏会で踊るシンデレラと王子。12時が近づくと、時計の針を模した振付を王子とシンデレラ以外の舞踏会の参加者が踊るのが印象的でした。
ガラスの靴を落としたシンデレラを探しに王子と従者が「あなた?」のマイムを客席に向かって(下手から上手へ移動して)やっていて、「あなた」のマイムだ〜!となりました。
上手く観客の心を掴む演出だと思いました。
ガラスの靴の主探しに馬を模したセットが5体現れて王子と従者が1体ずつ馬に乗ったから、”セットごと移動するのかな?”と私は思ったのですが…
馬のセットを固定したまま王子と従者が腰を浮かして動かして客席が爆笑の渦でした(笑)
馬のお尻を叩いたり、紐を上に引っ張って馬の動きを止めたり、動きが揃っている分、シュールさが際立っていました(笑)
私も笑いましたが、体幹が凄まじいと思いました。
シンデレラ宅へたどり着いた王子と従者たち。継姉がガラスの靴を履こうとしますが、2人の足には入りません。継姉がガラスの靴を引っ張り合い、靴は真っ二つに壊れてしまいます。
シンデレラが持っていたガラスの靴のもう片方を差し出すと、王子はガラスの靴をシンデレラの足にあてて確かめることなく、すぐに踊ります。(従者がシンデレラに履かせるのは
仙女がシンデレラのボロ服を変えようとします。しかし、王子が「僕はシンデレラのこのままの姿が好き」だとマイムで示してネズミが目を閉じる傍らでボロ服のシンデレラと正装した王子は宮殿の階段へと向かうところで幕が下ります。
素敵ですよね。すごく印象に残りました。
「僕はシンデレラのこのままの姿が好き」とマイムで表すところがロマンチックだなと思いました。
バレエにおいては、マイムが感情であり、言葉であるんですね。
バレエ初観劇に『シンデレラ』はおすすめ!
バレエ初観劇に『シンデレラ』はぴったりですし、おすすめです!
特に初めてバレエを観るなら、説明付きの公演で大まかなあらすじが知っている作品を観に行った方がいいのではないかと個人的に思いました。
初めてのバレエ観劇が本公演の『シンデレラ』で良かった!と終演後に思いました。